ここ西予市宇和町は、標高215m~230mの盆地状にあって周りを標高400~600mの山々が囲み盆地の真ん中を一級河川肱川が流れている。そのため、秋から春にかけて冷え込んだ朝は盆地特有の現象である霧に覆われる。(ただし、寒すぎると空気中の水分が凍って霜になるので霧は発生しない)
このような現象は隣接する大洲市も同様で盆地に肱川が流れているため霧が発生し、場合によっては長浜町に霧が海に流れ込むと肱川あらしと呼ばれる。
宇和町の場合は、霧の一部が肱川下流の野村町に流れるものの、気温が上がって霧が高くなれば山を越えて明浜町や三瓶町または八幡浜市釜倉地区に流れ落ちる。
11月25日、宇和町で霧が発生した朝、車で「堂所山」に上がり雲海を見た。道は宇和町内から県道宇和三瓶線の新トンネル前を旧道に入り、旧トンネルを三瓶側に出てすぐ左方向の林道を進むと堂所山の頂上にあるNTT電波中継所に着く。道はここが終点。今は植林の木が大きくなって展望が良くないので電柱に登って写真を撮った。ここに展望台があれば最高なのに・・・。出来れば電波中継所の上に登れればいいのだが・・・。(無理な話!)
この堂所山には「オオヒトの足跡石」といって、巨人が佐田岬半島や九州、金山出石寺を眺望した位置に足跡となった石があるとの巨人伝説があるが、よく分からなかった。また、地図を忘れて三角点への登り道がわからなかったため今回はピークを断念。
宇和町がすっぽり霧に覆われて雲海。 右方向の山の低い所から霧が明浜や三瓶にこぼれて行く。
手前烏殿(588.5m)の右奥大判山(798.7m宇和で一番高い)、左奥赤ハゲ山(771m)。 三瓶町側に落ちる霧。
宇和町内から見える堂所山。(霧が晴れた後)。途中三瓶町が見える。
帰りは西山田地区への道を下った。
大洲市の雲海も素晴らしいが、宇和町の雲海を見るのもいいですよ。宇和の雲海を見るのは堂所山だけでなく宇和町を囲む山の上ならどこからでも見えますよ。
by 「ひとりしずか」 でした。