--
--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012
08.26

筒描染 風呂敷 地細工紺屋若松旗店

愛媛県八幡浜市浜之町で、文政5(1822)創業地細工紺屋若松旗店の五代目 若松 智 さんが、江戸時代から続く「筒描染」の技法を用いて作る「風呂敷」を紹介します。この技法を使った染物は、「筒描染製品」として愛媛県伝統的特産品に指定されています。

 
布を水洗い乾燥させて伸びを戻す。下絵出し(桐の木で作った炭で下書き。)

風呂敷01   風呂敷02

字の大きさや配置、書体等を決める。下絵液(濡れると消える)で字の縁を描く。

風呂敷03   風呂敷04

もち米の粉から作った糊を和紙に柿渋を塗った筒状のものに入れて下書に沿って糊を置く。

風呂敷05   風呂敷06

これが「筒描き」。実に細かな作業である。糊を置いたところが染色されず白く残る。

風呂敷07   

糊が乾かないうちに米糠をかける。 余分な米糠を掃う。

風呂敷08   風呂敷09

表の糊を裏側まで浸透させるため布の裏側に水を塗って乾かす。

風呂敷10   風呂敷11

染色。乾くと色が変わるので色の調合に長い経験が必要である。乾燥。

風呂敷12   風呂敷13

乾くにつれ色が塗ったときから変わってくる。

風呂敷14   風呂敷15

色止め。色の定着剤を塗る。水洗い。染料が付いた米糠と糊を素早く落とす。

風呂敷16   風呂敷17

乾燥。糊を置いた部分が白く残る。

風呂敷18  

裁断・縫製。奥様の留美さんがされる。完成。(風呂敷の由来など説明書を入れる。)

風呂敷19   風呂敷20

緑色                  ピンク色

風呂敷21   風呂敷22

「筒描染」の手法で風呂敷を作る作業が、大きな節句幟を作るのと同じ工程が必要であることを知り、たかが風呂敷にこんなに手間がかかっていることに驚きました。

筒描染で風呂敷を作る場合も1枚ずつ、水洗い乾燥、下絵出し、筒描き、米糠かけ、裏水引き、乾燥、染色、乾燥、色止め、水洗い、乾燥、縫製と、風呂敷でもこんなに作業工程が必要で、機械で大量生産することが出来ないため一度にたくさんの注文を受けることは出来ない。

若松さんによると、昔は娘の名前を入れて染めた大小2枚の風呂敷を娘が嫁ぐときに持たす習慣があった。昔は着物等を風呂敷に包むことが多く包んだ時に風呂敷に苗字でなく名前が染めてあるとすぐに自分のものだと区別できた、とのことである。

若松旗店では、依頼者の手書きそのままの文字や好きな紋や模様等を入れて風呂敷を「筒描染」で作ってくれます。料金は基本(苗字か名前)15千円で、文字数や模様の有無で追加料金になりますが、これこそ1枚1枚手作り作品で本当に世界で1枚しかない一点ものです。あなたも自分の筆跡を残す一生の持ち物として注文してみてはいかがでしょうか。1枚の風呂敷にしては高いと思う人がいると思いますが、1枚作るのに一週間の手間がかかることを考えると決して高くない、いやもっと高くしないといけないのではと思うが、若松さんによると「本当は高くしたいけど手染めの良さを知っていただくために値上げは出来ない。儲けはありません。」とのことでした。

風呂敷は、古来「包む」ことを目的にした布で、奈良時代からあったことが文献に見られ、江戸中期以後、湯屋(風呂屋)、の流行で、ゆかた、湯襌、湯巻、手拭などを包んだことから風呂敷という名が生まれた。やがて、進物や荷物を包むことに使われ、包む品物の大小を自由に包めるので現在ではエコな入れ物として利用されている。

若松旗店では、江戸期から続く「筒描染」の技法を絶やすまいと若松ご夫妻と長男の3人がより作品の向上を目指して土日も休まず店を開けて作業をされ日々頑張っている。大勢の観光客も見学に来られている。

八幡浜市に来られることがあったらぜひお立ち寄りください。若松ご夫妻のきさくな人柄にきっと魅力されるでしょう。

たかが風呂敷されど風呂敷

 若松旗店 住所 八幡浜市浜之町182-2

電話  0894-24-0691(FAX同)

           E-mailアドレス wakamatu@giga.ocn.ne.jp

 

by 「ひとりしずか」 でした。


トラックバックURL
http://ehimekennanyohokubu.blog.fc2.com/tb.php/629-14603a45
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。