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2012
09.07

筒描染 辻幟 地細工紺屋若松旗店

愛媛県八幡浜市浜之町で、文政5(1822)創業地細工紺屋若松旗店の五代目 若松 智 さんが、江戸時代から続く「筒描染」の技法を用いて作る「辻幟」を紹介します。この技法を使った染物は、「筒描染製品」として愛媛県伝統的特産品に指定されています。

 

布を水洗い乾燥させて布の伸びを戻した後、桐の木で作った炭で下書きし下絵液で字の縁を描き、もち米の粉から作った糊を和紙に柿渋を塗った筒状のものに入れて下書に沿って糊を置くこれが「筒描き」の技法。こうすれば文字を染めるときに文字以外の部分に染料が染み出さないのと糊を置いたところが染色されず白く残る。それで書道で筆に墨をつけて書くように筆の「とめ、はね」をしっかり考え、また、墨をかすれさすところに糊を置く。これには長年の経験と努力で培った技術がないと出来ないものである。

 

「筒描き」。筆で書いたように「とめ、はね、かすれ」を考慮して糊を置く。

辻幟02   辻幟03

もち米から作った糠をかけて箒で糊部分を覆うように張り付かせ余分な糠を掃い落とす。

辻幟04   辻幟05

      布の裏側にふのりを溶いた水を塗って表の糊を裏側まで浸透させ乾燥させる。

辻幟06   辻幟07

染色。若松旗店では黒色に染める場合に深みがあって映える黒色にするため2つの液を塗って黒色に染めている。最初は水のような液体だが、時間が経てば緑色に変わってくる。

辻幟08  辻幟09
辻幟10  辻幟11

緑色に変化。表側。        裏側。

辻幟12  辻幟13

表側。             裏側。「とめ、はね、かすれ」が見事。

辻幟14  辻幟15
辻幟16  辻幟17
辻幟18  辻幟19
辻幟20  辻幟21
辻幟22  辻幟23

アップ。

辻幟24  

緑色が濃くなってくる。

辻幟25   辻幟26

次にオレンジの液体を塗る。これだけだと黄色。

辻幟27   辻幟28

塗ると緑色だったものがすぐに深みのある黒色に変わって行く。

辻幟29   辻幟30

 

表側。深みがある黒色になっている。   裏側。

辻幟31   辻幟32

乾燥。

辻幟33  

水洗い。布に付いていた糊と糠を素早く洗い落とす。

辻幟34   辻幟35

乾燥。              ロープに通すための「ちち」を縫い付ける。

辻幟36   辻幟37

完成。今回の作品。これは「上の句」。作り変えてと依頼があった今まで使用していた幟。

辻幟38   辻幟39

辻幟は左右2本、「上の句、下の句」の一対で構成されており、これは下の句。(今回は作り替えない。)

辻幟40  

このような幟を見て、書道ガールズのように大きな筆を使って習字のように書いて幟を作っていると思っている人がいるのではないでしょうか。若松旗店では、江戸時代から続く「筒描き」の技法を使って手間・時間をかけて一つ一つ手作業で作っています。

お祭りなどで神社幟や辻幟を見る機会があればあらためてゆっくり見て、書いてある文字の意味を考えてみてはいかがでしょうか。先祖の尊い教えが伝わるかも・・・。

 

by 「ひとりしずか」 でした。


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