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2013
01.01

泉貨紙:菊地孝:西予市野村町

泉貨紙とは、400年前の江戸時代に今の西予市野村町の兵頭太郎右衛門が考案した目の荒い簀()と細かな簀()で漉いた紙2枚を1枚に合わせて強靭な紙をつくる製法で作った和紙のことで、野村で多く作られ京都や江戸の公家や武家で使われ重宝されました。

和紙は、冬場に漉いたものがいいとされ、農家では冬の副収入として紙を漉く人が多くいた。しかし、戦後、紙は西洋紙に取って代わられて和紙を作る人は激減。今、野村で泉貨紙を作っているのは「菊地製紙1軒だけである。

 

西予市野村町高瀬の中筋小学校を過ぎて暫く行くと左側下、県道と川の間に「菊地製紙」がある。
泉貨紙01 泉貨紙02
泉貨紙03 

ここで作る和紙は、昭和52年通産省の伝統的工芸品(大洲和紙)に認定。昭和55年国選択無形文化財に選択。昭和61年には父親の6代目故・菊地定重氏が、また、平成22年には7代目の菊地孝氏が「現代の名工」に選ばれた。菊地孝氏は平成13年度にえひめ伝統工芸士に認定されている。

現在、菊地孝氏が「泉貨紙」作成に尽力されており、泉貨紙は、ここ菊地製紙のほかは、鬼北町小倉(おぐわ)のコミュ二ティセンターで冬の間だけ保存会が作っているのと高知県旧十和村で1軒作っているらしいが「泉貨紙」は菊地孝氏が作っていると言える。 

 

作業は、楮(こうぞ)の皮を大釜でたいて水槽でさらしてミキサーで繊維を小さく切る。

泉貨紙04         泉貨紙05
泉貨紙06 泉貨紙07

紙漉きには、楮の繊維と糊となるトロロアオイ(人参のような作物)の量の調整も経験が必要で、また、漉き始めの液体は繊維も濃いが漉くに連れて繊維がなくなって薄くなるため均等の厚みに漉くためには長い経験が必要。泉貨紙08 泉貨紙09
泉貨紙10 泉貨紙11
泉貨紙12 泉貨紙13
泉貨紙14 泉貨紙15
泉貨紙16 泉貨紙17 
                                                         竹の弾力を利用している。
泉貨紙18          泉貨紙19
泉貨紙20 泉貨紙21
泉貨紙22 泉貨紙23
泉貨紙24 泉貨紙25
泉貨紙26 泉貨紙27
泉貨紙28 

泉貨紙の特徴は漉いた2枚の紙を重ねることによって強靭な和紙を作りだすものだが、菊地製紙では、簾桁(すけた)に目の違う2枚の簀()(すのこのようなもの)を上下に置いて同時に漉いて質の違う2枚を合わせることによってより強靭な和紙を作っている。この目の違う2枚の簀()を上下に置いて同時に漉いて重ねるやり方は先代が考案したとのこと。

漉いた紙がまとまったら、ジャッキで10t近い圧をかけて2時間かけて水分を除くが、圧のかけ方で紙が千切れるので、紙の状態をみながら徐々に圧をかける必要がありこれも経験を要する。
  絞った後、何回か水をかけながら戻していく必要があるからこれまた経験が必要。はがしたら3面になった蒸気熱乾燥機に貼ってローラーをかけて延ばして乾燥させると1回転する間(510分)に乾く。本当は天日乾燥がいいが人手と天気で乾燥機を使う。
泉貨紙29 泉貨紙30
泉貨紙31 泉貨紙32
  

絵手紙や手形の用紙に利用されている。
泉貨紙33 泉貨紙34

 

デザイナーで活躍の大塚律子さんが作ったカレンダー
           泉貨紙35


  和紙は、「寒漉き(かんづき)」といって冬に作った和紙がいいと言う。プロは和紙を見て夏作ったか冬に作ったか分るらしいが私にはさっぱり。それで冬に作った和紙をと注文される場合もある。泉貨紙はランチョンマットや絵てがみ、お経本、人形などに使われるほか海外にもたくさん輸出されているとのことでした。
  

  ここで漉いた泉貨紙は、野村町内ではほわいとファームとシルク博物館で買うことが出来ます。

ほわいとファーム
泉貨紙36 泉貨紙37


  シルク博物館
泉貨紙38 泉貨紙39

   

泉貨紙を一度買って触ってみて日本の紙の歴史を考えてみてはいかがでしょうか。

西洋紙がなかった時代は紙が大変貴重で紙は大切に使われていたでしょうね。今みたいに大量にコピーして用がなくなればポイなんてもってのほか。書き損じた紙や少し古くなった紙をクシャクシャにしてゴミ箱に捨てていませんか。大切に扱ってリサイクルしましょう。

 

by 一枚一枚手で漉いている紙を見てこれからは紙を大切にしようと思った 「ひとりしずか」 でした。


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