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2013
07.01

実盛送り:西予市城川町

愛媛県西予市城川町で平成25630()に伝統行事の「実盛送り」が行われました。

この行事は、平安末期の武将、斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり) (別当とは、本官のある者が臨時に別の職に当たる意味で後に専任の長官の称となる。)が、寿永2年(1183年)平家方として木曾義仲追討のため北陸に出陣するが、加賀国の篠原の戦いで実盛が乗っていた馬が稲の切り株につまずいたところを義仲の部将・手塚光盛によって無念に討ち取られ、その霊が虫(ウンカ)となって稲を害するようになったと言われており、稲の害虫になった実盛の霊を慰めるために霊を慰め稲の豊作を願って始まったとされ300年以上の歴史があるという


 当日の日程は、

出発 930 宝泉寺     担当 田穂 地区

1030 田穂の大池       〃 地区 

1200 さるばい        五区 地区(魚成五区)

1330 川向          〃 地区  〃

1430 今田          今出 地区

1530 杉之瀬の川原       〃 地区


 行事は、毎年6月の最後の日曜日に行われ、田穂(たお)地区の宝泉(ほうせん)寺に区長をはじめ念仏衆が集まる。寺で和尚さんが実盛人形に入魂祈願の供養をし、上流にある大池まで皆で歩いて行く。実盛送りはこの大池から出発する。これは池の水が米作りには欠くことのできない大切なものということからのようだ。

大池に皆が集まると、再びそこで念仏を申して川下(かわしも)に向かって出発。実盛様の行列の構成は、先頭を四本旗を持つ人が行き、続いて実盛様を持つ総務区長さん、太鼓を担ぐ人、念仏を唱えながら進む念仏衆などでこの道行きは大変に疲れる。そこで各茶堂では必ず小休止し、そして茶堂に実盛様を安置して、集まった人々にしばらく拝んでもらった後に一庭(ひとにわ)といって、一通りの念仏踊りをする。特に、田穂の人は、お寺と大池と二つの茶堂と実盛様を手渡す地区境で、合計5回も念仏を申すとのこと。3地区でそれぞれ手渡される時に送る側と受ける側で念仏が行われる。

今は奇麗に整備された県道野村城川線を通るが、昔は大池から流れる川に沿って点々と建てられた茶堂(ちゃどう)を縫うように細い道を通っていたとのこと。途中の茶堂で休憩し、善男善女の参拝と胸の「さんや袋」に弁当(柏餅・赤飯など)を受ける。

行列は、太鼓と鐘を叩きながら「ヒンヨーナムゴーオミド オン ナムゴオミド」などと念仏を唱え進む。田穂から魚成の五つの地区(五区=川向(かわむかい)、町中(まちなか)、中津川(なかつがわ)、陰之地(かげのじ)、古市(ふるいち)のすべての土地を通って、それぞれの茶堂で休みながら今田(いまで)の杉の瀬公園まで下って行く。ここでは3つの太鼓を3人が叩きながら長い念仏が続く。そして最後は川原に実盛様を運び持って回った四本旗などを付けた竹を周りに立てて安置する。安置された実盛様は、自然の大水で早く流されたらその年は豊作だと言われている。終わるのは午後4時頃になる。

また、実盛さんのエボウシには、「丸に十の字」の薩摩の島津家の家紋がある。この地域には龍澤寺があり、この寺は、島津家の家紋を許されている。

 日程表    実盛様 

実盛01 実盛02 実盛03
 田穂の茶堂で念仏踊り 
実盛04 実盛05
実盛06 実盛07
 県道沿い
実盛08 実盛09
実盛10    実盛11
実盛12 実盛13
実盛14 実盛20
「さるばい」で田穂から五区に引き継ぐ。
   実盛15   実盛16
                   引き継ぎ
実盛17 実盛18
実盛19 実盛21
   実盛22    実盛23
実盛24 実盛25
 田の中を通る。
実盛26 実盛27
実盛28 実盛29
 山の尾根を通る。       昔からの道を歩く。
実盛30 実盛31
 子供も参加。  午後から雨になった。
実盛32 実盛33
杉之瀬公園に向かう。公園ができる前は上流側で行っていた。
実盛34 実盛35
                 公園で実盛様を安置。
実盛36 実盛37
 念仏踊り。太鼓3つを3名が叩く。
実盛38 実盛39
   実盛40    実盛41
                 河原に運ぶ。
実盛42 実盛43
 河原に安置。
実盛44 実盛45 実盛46
大雨で増水時に流れる。 早く流れるとその年は豊作になるという。
実盛47 実盛48
 
 この城川町の「実盛送り」は、朝9時半のスタートから終わるのは午後4時頃になる。3つの地区が協力して300年間行事が続いている。大勢の住民が協力し合い、助け合う気持ちが田舎のコミュニティを支えている。伝統行事を苦労して守り続けている地元の人々に頭が下がります。まだ見たことのない方は、来年見に来てください。6月最後の日曜日です。

 by 「ひとりしずか」 でした。

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